1945年8月6日の広島の原爆投下から70年の節目を迎えるのを前に、愛媛大の学生ら13人が5日、広島市中区の市文化交流会館で開かれた「核兵器のない世界のため被爆者と市民のつどい」(日本原水爆被害者団体協議会主催)に出席した。被爆者の体験談や平和への思いに耳を傾け、全国の被爆者ら約330人を前に悲惨な歴史を語り継いでいくことを誓った。
 学生は、法文学部の和田寿博教授が担当する「平和学」の受講生有志。胎内被爆者で同協議会代表理事の松浦秀人さん(69)=松山市東長戸2丁目=の紹介で参加した。
 愛媛大生は「広島平和友好の旅」と記した横断幕を手に登壇。1年安藤咲笑香さん(19)は「貴重な話を聞くことができる最後の世代は私たちだと思う。愛媛の地で被爆者や戦争体験の話を継承していきたい」と声を響かせた。