ネコが多い島として有名になった愛媛県大洲市の青島で、ネコや観光客が増え続けていることを受け、島民でつくる「青島猫を見守る会」と大洲市は29日、ネコの避妊・去勢手術を進めるかどうかを問う住民アンケートを始めた。
 住民16人(6月末現在)の島にはネコが百数十匹生活しているとみられるが、増えたネコの近親交配、感染症流行などへの懸念があるほか、国内外から訪れるマナーの悪い観光客に困惑する島民もいる。アンケートは今後の対応を見据え住民の意思を確認するためで、8月10日をめどに回収する予定。
 避妊・去勢手術は、すでに県獣医師会や民間の動物愛護団体が一部のネコを対象にボランティアで行っているが、アンケートは「今のままではネコの増加は止まらず、高齢者の多い島で将来にわたりネコを世話することは、大変難しくなるものと思われる」と問題提起し意見を求めている。