井関農機(愛媛県松山市、木村典之社長)は29日までに、中国の関連会社「東風井関農業機械」(湖北省武漢市)が湖北省襄陽市にトラクターなどを生産する新工場を建設すると発表した。来年11月に稼働を開始する予定。中国市場をグローバル展開の柱に位置付け、東風井関の事業基盤を強化する。
 井関の中国生産拠点は現在、東風井関の常州工場(江蘇省常州市)と襄陽工場(湖北省襄陽市)の2施設があり、田植え機やコンバインなどを生産。中国内での販売台数増加に加え、東南アジアへの輸出量の増加も見込まれるとして新設を決めた。稼働後、現在の襄陽工場は閉鎖する。