1945年7月の松山空襲から70年の節目を迎えた26日、愛媛県松山市戦争犠牲者平和祈念追悼式が同市道後姫塚の市平和記念広場であった。空襲や戦地で亡くなった市民の遺族ら約100人が献花し、恒久平和への誓いを新たにした。
 追悼式は市遺族会や市戦災遺族会、市など8団体でつくる松山市平和祈念実行委員会が、太平洋戦争で亡くなった全ての市民を追悼する「戦争犠牲者平和祈念碑」を建立した2005年から開いている。
 中山淳実行委会長(85)が「過去の悲惨な記憶を風化させることなく、平和の大切さや尊さを確認し、恒久平和の実現に努めたい」とあいさつ。遺族・遺児を代表して酒井清子さん(73)が追悼の言葉を述べた。
 済美高1年丹生谷紫月さん(15)が平和への思いを込めた作文を朗読。「戦争を知る語り部が自身の体験を語り続けた平和の礎を崩さないよう、しっかりと受け継ぎたい」と訴えた。