「無限の想いをこの一筆に」―。第8回全国高校書道パフォーマンス選手権大会(書道パフォーマンス甲子園、実行委員会主催)が26日、四国中央市中之庄町の伊予三島運動公園体育館で17都府県から21校が参加して行われ、高松商(香川)が初優勝に輝いた。連覇を狙った三島、初出場した西条の愛媛県勢は入賞を逃した。
 1階に初めて立体型特設席を設け、開場時は長蛇の列ができるなど延べ約5500人が来場。各校は思い思いの衣装や演出で、自らの決意や平和への思いなどを縦4メートル、横6メートルの巨大な紙に全身を使って勢いよく揮毫(きごう)。熱い感情が乗り移った作品が掲げられると、会場から大きな拍手がわき起こっていた。
 高松商は昔の中国で文字を記すのに使った木簡をモチーフに、躍動感あふれる演技で書き上げた。三島は、書く動作を大切にする同校書道部の伝統への敬意と葛藤を、「心の解放」をテーマに仮面や砂などを用いて表現した。
 準優勝は高松西(香川)、3位は五日市(広島)だった。