愛媛県新居浜市は16日、オープンを18日に控えた同市坂井町2丁目の総合文化施設「あかがねミュージアム」を報道関係者に公開した。美術館を核に歴史・文化の発信拠点と位置付け、美術、音楽、演劇などさまざまなジャンルを融合した事業の展開を目指す。建設費や美術品購入費などを含む総事業費は約67億円。1974年の構想から40年以上を経て実現した。
 建物は鉄骨鉄筋コンクリート地上3階地下1階。敷地面積1万1572平方メートル、延べ床面積8842平方メートル。美術館は2階部分で新居浜ゆかりの近現代作家の作品を収集し、市民ギャラリーなど三つの展示室(計1000平方メートル)を備える。地下1階には小劇場となる250席の多目的ホールがあるほか、1階には太鼓台ミュージアム、太鼓祭りを映像にした360度シアターなどがある。
 屋根や外壁は42トン分の銅板張りで、別子銅山で発展した市の歴史を表現。内部は吹き抜けで、白を基調にした開放感あふれる造りとなっている。