道後温泉の未来像語る 愛媛大でフォーラム
道後温泉の活性化を考えるフォーラム(愛媛県松山市など主催)が14日、同市文京町の愛媛大南加記念ホールであり、改築事業が進む「椿の湯」の紹介やパネルディスカッションを通じて、市民ら約270人が未来の道後を思い描いた。
野志克仁市長が、2017年度完成を目指す椿の湯の内外観図を示し、法隆寺の夢殿をイメージした塔屋をシンボル的に載せた屋根や、複数の建物を回廊で囲む伽藍(がらん)配置を取り入れたと説明。基本構想を手がけた建築家の内藤広東京大名誉教授は「地元が熱く語れるツールとして飛鳥時代の要素をできるだけちりばめた。どう売り、発信するかは地元に投げられたテーマ」と呼び掛けた。
ディスカッションでは、道後のまちづくりに携わる商店や旅館の後継者ら7人が、自身が感じる道後の魅力や好きな風景を披露した。