愛媛県は14日、2014年度の県と20市町による児童虐待の相談対応件数(速報)は896件(前年度比7.1%増)で、過去最多だったと発表した。県子育て支援課は「全国的に痛ましい死亡事例が相次ぐ中、児童虐待への認識が高まり、地域住民からの積極的な通報に結び付いたことが要因の一つ」と分析している。
対応件数は県の3児童相談所が597件(5.7%増)。心理的虐待(45.2%)が最多で身体的虐待やネグレクト(育児放棄)、性的虐待が続いた。主な虐待者は実母が55.1%、実父が35.5%。被虐待児は小学生が32.8%だった。一時保護は115件。