7月1日の「建築士の日」にちなみ、松山、今治両市の主要な建物を見学するツアーが11日あった。主催する愛媛県建築士会松山支部の建築士らの案内で、ファン32人が寺社や歴史的建築物に親しんだ。
 秋祭りのみこし落としで知られる国津比古命神社(松山市八反地)では、県有形文化財の楼門を見学。もとは阿沼美神社(同市味酒町3丁目)にあったことや、日本古来の建築様式「和様」と、中国伝来の「禅宗様」の特徴を併せ持つことが解説された。
 松前町恵久美の主婦石村裕子さん(71)は「専門的な話も分かりやすい。移築で松山空襲の戦火を逃れたと知り、うれしく思う」と感心した様子で耳を傾けた。