愛媛県内の百貨店やスーパーでレインコートの売れ行きが急伸している。梅雨に加え自転車の危険運転対策を強化した改正道交法が6月に施行されたのが要因。サイクリング用でズボンや前かごを覆うためのクリップが付いた商品が人気で、店側も品ぞろえに力を入れる。
 改正道交法では悪質な交通違反を繰り返す14歳以上の自転車運転者に有料講習を義務付けるようになった。酒酔い運転や信号無視、一時不停止などの危険行為で3年以内に2回以上摘発された場合が対象。県警交通企画課によると、危険行為には傘差し運転により他人をけがさせた場合も含まれる可能性があるという。
 フジグラン松山(松山市)は6月、梅雨入りに合わせて雨具の専門売り場を拡大した。レインコートは3000~7000円の約50点を用意し、6月の売り上げは前年の1.5倍に増えた。
 売れ筋は、雨天時に自転車を運転してもぬれないようズボンや、ゆとりのあるプリーツが付いたタイプ(約4000円)。縫い目部分にも防水加工を施しており、若者から高齢者まで幅広い年齢層の女性が買い求めている。