地元企業などから講師を招き、専門的な知識や技術を学ぶ「匠(たくみ)の技教室」が7日、愛媛県松山市久万ノ台の松山聖陵高校であり、建築科の1~3年生約80人がチェーンソーアートに触れた。
 林業機械や、まきストーブなどを販売する三新機械(松山市)社長の大成郁生さん(41)が講師を務め、取り組んで15年になるというチェーンソーを使った木彫を実演した。
 大成さんは安全な持ち方や防護服の必要性などを説明した後、直径約30センチのクスの原木を彫り始めた。エンジン音が響き渡り、木くずが辺りに飛び散った。刃の大きさや形が異なる4台を使い分け作業し、フクロウの形が現れてくると、羽根や顔など細部を仕上げ、約1時間で完成した。