泥しぶきに喝采 西予・城川でどろんこ祭り
奥伊予の奇祭として有名な愛媛県西予市城川地域の御田植祭り「どろんこ祭り」が5日、同市城川町土居の三嶋神社の神田であり、泥の田んぼで一風変わったユーモアたっぷりな伝統行事が繰り広げられた。
どろんこ祭りは県指定無形民俗文化財で、約130年前に宇和島市三間地域から伝わったとされる田植え後の田休み行事。かつての田植えの流れを順序立てて表現することで、五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を祈願する。
小雨が降る中、勇壮な牛の代かきでスタート。肥育牛7頭が横一列に並んで行進するはずが、大勢の観客に興奮したのか暴れだす牛も。使い手が何度も並び直させるなど奮闘していた。
続いての「畦(あぜ)豆植え」では、登場した青年5人が「今年は真面目にやろう」と誓い合ったのもつかの間、すぐにお決まりの取っ組み合いに。泥まみれの姿が、観客の笑いを誘っていた。