愛媛県松山市の済美高校1年の丹生谷紫月さん(15)が中学3年時に、平和について考える世界連邦推進全国小中学生ポスター・作文コンクールの作文の部で最高賞となる文部科学大臣賞を受賞したとして3日、市役所でかがやき松山大賞を受けた。丹生谷さんは「自分の気持ちを作文にできた。これからも気持ちを伝えていきたい」と意気込んだ。
 世界連邦運動協会(東京)が毎年実施。丹生谷さんは小学1年から応募を続け、これまでに特賞などを受賞している。受賞作は小中学生の全770作品から選ばれた。
 作文は2014年8月に愛媛新聞に掲載された、インパール作戦でインドからの撤退を生き延びた元兵士の証言を題材にした「未回収の遺骨」。「生ける墓場のようじゃった」という過酷な行軍や、いまだに異国に残されたままの遺骨、戦争の理不尽さに触れ、「家族と一緒に暮らせる平和、動物園がある平和に、核や武器はいりません」と訴えた。