ヨットで巡る四国遍路 関西の5人が愛媛入り
高野山開創1200年を記念して関西在住の男性グループが、一風変わった四国遍路に挑戦している。6月末に高知県側から愛媛県内入りした移動手段はヨット。「海からの遍路」と銘打った、寄港地を拠点に札所を巡る全行程2000キロ以上の旅だ。一行は、豊かな自然と人との触れ合いを楽しみながら、ゆっくりと歩みを進めている。
挑んでいるのはヨット愛好家の橋本敏夫さん(63)=大阪市=ら5人。「新しい自分を見つける機会に」と昨年会社を退職した橋本さんが呼び掛け、5月9日に大阪港を出発した。
10日に徳島港入りし、1番霊山寺からスタート。徳島、高知両県で停泊する港を移しながら歩き遍路を続け、6月24日に愛南町の深浦港に入った。25、26日には宇和島港入りし、41番龍光寺から43番明石寺まで参拝。夜には地元のヨットマンらと交流し、熱い歓迎を受けた。