棚田見守る愉快な面々 かかし13体個性競う
日本の棚田百選の一つ愛媛県内子町北表の泉谷棚田で28日、「かかし作りコンテスト」が開かれ、13体の愉快な面々が出来上がった。酔っぱらいの浪人もいればかわいい女の子や農家のおばあさんも。収穫作業が終わる10月ごろまで棚田を見守る。
美しい棚田の景観や機能を知ってもらうため、地元農家3戸でつくる「泉谷地区棚田を守る会」と町が企画。町外の棚田オーナーや天神小学校(内子町平岡)の児童ら約30人が参加し、竹にわらを巻いて衣装を着せ、綿を詰めて顔を描いた。
約2時間の作業後、棚田の上にお目見えしたのは、焼酎を懐にしのばせたパーマ姿のあやしい浪人や、足をキュートにくっと曲げた女の子ら。児童7人が仕上げた個性的な表情の7体や、住民が作った巨大な坂本龍馬も存在感を放っていた。