情緒障害児施設開設へ 県内初、西予に来年4月
虐待や発達障害などで心理的な問題がある子どもたちをケアする「情緒障害児短期治療施設(情短)」が2016年4月、愛媛県内で初めて、西予市宇和町久枝に開設される。市内の社会福祉法人・西予総合福祉会(管家一夫理事長)が「ひまわりの家」として児童養護施設とともに運営し、入所定員は10人。管家理事長は「今の社会に必要な施設。これまでは県外に頼っていたが、今後は県内できちんと治療したい」としている。
県などによると、非常勤の精神科医がカウンセリングなどの治療に当たるほか、児童養護施設よりも保育士や児童指導員ら職員の配置数が手厚く、子どもたちにより目が行き届く。県内からは現在、数人が県外の情短に入所している。
同会によると、情短は園児から中学生までを想定し、基本は個室。県教育委員会と相談しながら、施設内で学校教育を受ける「分教室」の設置も検討している。