農業関係者の高齢化が進む中、平成生まれの女性がトラクターやコンバインの整備で活躍している。愛媛県新居浜市内の農業機械修理販売会社に勤める渡部桜子さん(24)で、県内の女性で初めて国家資格の農業機械整備作業士2級をこのほど取得した。次世代の担い手として期待が高まっている。
 資格は1975年にスタート。農業機械の構造や使い方、整備の技能を認定する。県職業能力開発協会によると、県内の有資格者は723人(3月末現在)いるが、渡部さん以外はすべて男性という。
 渡部さんは松山市出身。動物が好きで酪農家を目指し、愛媛大農学部で学ぶうちに多様な農業に興味を持つようになった。農業関係企業を幅広く探す中、求人を出していた神野農機(新居浜市郷1丁目)に昨年4月就職した。