石油製品を貯蔵する浮き屋根式タンクの全面火災を想定した防災訓練が24日、愛媛県今治市菊間町種の太陽石油四国事業所であり、社員ら約80人が消火剤を含んだ大量の泡を放射する装置の運用方法を確認した。
 直径34メートル以上の浮き屋根式タンクを持つ中四国の12事業所で構成する瀬戸内地区広域共同防災協議会が保有している。香川県のコスモ石油坂出物流基地に常置し、太陽石油四国事業所を含む加盟事業所での火災発生時、行政や警察、消防などと連携して現場に搬送し使用する。
 24日は大規模地震により浮き屋根が沈降し、タンク火災が起きたと想定。装置を実際に物流基地から搬送して組み立て、海水をくみ上げての放水を実施した。
 25日は近接する菊間国家石油備蓄基地でも訓練を行う。