元気な海願い、児童らヒジキ250袋投入 宇和島
魚が集まる豊かな海を取り戻そうと、愛媛県宇和島市小池の漁港で20日、地元小学生らによる藻場作り活動があった。参加した16人は、海中で株が定着し増えることを願いながら、専用の袋に入れたヒジキを宇和海に沈めた。
海の環境保全サイクルや磯焼け対策について知ってもらおうと、南予の海上工事業者らでつくる南予港湾協会(中畑保一会長)が2012年から毎年実施している。
廃校となった小池小学校のグラウンドに集まった子どもたちに、事務局の作道光明さん(72)が「藻は海の悪いものを吸って、代わりに酸素を出してくれる。藻が増えると海が元気になる」と藻の重要性を説明。子どもたちは海水に溶ける専用の袋「スポア(胞子)バッグ」にヒジキを詰め込み、遊漁船2隻に積み分けて海上に移動、約250袋を次々に投げ込んだ。