愛媛県内の小学5年生から中学3年生までの約9割が、自分専用の携帯電話やスマートフォン、パソコン、ゲーム機などインターネットを利用できる機器を所有していることが20日までに、県教育委員会の2014年度の調査で分かった。「知らない人からメールや電話があった」との被害も増えており、ネット機器の利用に関する家庭のルールづくりが急がれている。
 調査は15年1月、県内の公立小中学校で対象学年の全ての児童生徒約5万7千人を対象に実施した。
 ネット機器の所有率が最も高いのは中1の90.3%(前年度比2.9ポイント増)で中2が90.2%(1.6ポイント増)。最も低いのは小5の88.8%だが、3.1ポイント増と伸び幅は最大だった。
 このうち携帯電話とスマホの所有率は小540.1%▽小638.0%▽中141.8%▽中243.5%▽中348.1%。小5、小6は4年前の2倍以上だ。
 1日に3時間以上、ネットを利用する割合は小5の8.4%を除いて全て10%超。とりわけ中2が長く15.9%で、2時間以上を含めると30.1%に上る。
 機器の普及に伴って被害も増加。「知らない人からメールや電話があった」という中学生は10%台で、中3が最多の17.4%(2.5ポイント増)。