障害により手で描くことのできない画家たちの作品を集めた絵画展「口と足で表現する世界の芸術家たち」が19日、松山市堀之内の愛媛県美術館南館で始まった。21日まで。
 三菱電機ビルテクノサービス(東京都)が1992年から各地で開催。障害のある芸術家の自立を目指す「口と足で描く芸術家協会」に所属する国内外39人の油彩や水彩など53点を展示している。
 出品者は脳性まひや事故により体が自由に動かせず、リハビリや自立活動の中で絵画制作を始めた。風景、動植物などモチーフはさまざまで、細かな描写や繊細な色彩に口や足を巧みに使う技術、画力の高さがうかがえる。来場者はじっくりと作品を眺め、「一つ一つ丁寧に描き込まれていてすごい」などと感嘆していた。入場無料。最終日は午後3時まで。