帝国データバンク松山支店は18日までにまとめた愛媛に本社を置く企業の移転調査によると、2005~14年の10年間に、65の企業が愛媛に転入する一方、転出した企業は85社で、20社の転出超過だったことが分かった。
 調査は、松山支店が自社データベースを基に本社所在地の転入出が判明した企業を抽出、集計した。ただ本社の定義は、社長や経理部門が常駐するなど実質的な本社機能を持つ事業所としており、登記上の所在地とは異なるケースがあるという。
 転入元は東京の17社が最も多く香川14社、大阪、広島、高知が5社と続く。転出先は香川の24社がトップで東京20社、高知7社の順だった。
 業種別では転入企業はサービス業が20社でトップ。転出企業はサービス業と製造業がそれぞれ19社で最多だった。年商規模別では転入、転出ともに1億円以上10億円未満が4割超を占めた。