50年待った黄色い花、キッショウテン咲く 宇和島
半世紀、待ち焦がれた―。数十年に1度だけ開花するリュウゼツラン科のキッショウテンが、愛媛県宇和島市保田の無職船木修臣さん(71)方で、黄色い鮮やかな花を咲かせている。船木さんは「生きているうちに見られるとは思っていなかった。珍しい花なので、ぜひ見に来てほしい」と話している。
キッショウテンは、メキシコ原産の多肉植物。とげのある厚い葉が固まって生え、数十年後には、株の中心部から竹のような茎を伸ばし花を咲かす。開花後は1カ月ほどで枯れてしまうという。
船木さんは、約50年前、愛好家を通じて20年物のキッショウテンを購入し「いつか花を見たい」と大事に育ててきた。
ほかにも、1~20年物10点を育てているが「花を見ることはできないだろう。今咲いている花は、来月中旬には枯れてしまうので、かわいらしい姿をしっかり目に焼き付けたい」と話している。