緊急経済対策として、20%のプレミアムが付いた愛媛県の商品券「愛顔(えがお)のえひめ商品券」の購入予約の受付期間(5月25日~6月10日)が終了した。県内発行総数は100万セットで商工会議所・商工会ごとに割り当てられており、全体の約4割に当たる37万8400セットを発行する松山商議所の予約数は発行数の約4割にとどまった。他の商議所・商工会も4割以下が大半で、発行主体の県商工会連合会は追加募集する方向で検討している。
 商品券の購入には、ほとんどの商工団体で往復はがきやインターネットでの事前予約が必要だった。手続きの煩雑さやPR不足などが要因とみられ、県経営支援課は「往復はがきになじみの薄い人が多く、インターネットも年配の人を中心に対応が難しかった」とする。松山商議所の担当者は「県の2月補正予算で発行が決まるなどスケジュールがタイトだった。積極的に広報したが市民に伝わりきらなかった」と分析した。