いりこの原料となるカタクチイワシ漁が10日、愛媛、香川両県沖の燧灘で解禁された。四国中央市の川之江、三島両漁協では計7統28隻が午前5時半の解禁時刻に合わせて沖に繰り出し、網を落としては魚影を追った。
三島港では4統16隻が出港した。魚群探知機で群れを確認しながら本船2隻が全長約400メートルの網を海に入れ航行。約25分後、網をたぐり寄せると、無数の銀色に輝くカタクチイワシがぴちぴちと姿を見せ、待機していた運搬船に漁師らが手際よく引き揚げた。
水揚げ後は港近くで加工し、12日に初競りに掛けられる。漁は8月下旬ごろまで続く見込み。