6月から9月にかけ救急搬送が増加する熱中症。5月の愛媛県内の平均気温は、全15観測地点で平年を上回った。まだ体が暑さに慣れていない梅雨時期から夏本番に備え、予防と体調管理が大切だと専門家は警鐘を鳴らしている。
 熱中症は高温多湿の日に加え、前日から急に気温が上昇した日などに、とりわけ発生しやすい。2014年は6月1日~9月30日、県内で506人が救急搬送され2人が死亡した。
 総務省消防庁によると、今年は統計を取り始めた4月27日から5月24日、県内で熱中症とみられる15人を救急搬送。うち高齢者が半数近い7人を占め、少年5人、成人3人だった。
 県健康増進課は「熱中症は気温や個人の体調などにも左右される。県や厚生労働省、環境省のホームページに予防対策を掲載しており、健康に留意して過ごしてほしい」と呼び掛けている。