愛媛県の石鎚山系で2013年に新種と確認された両生類シコクハコネサンショウウオが、地中での冬眠を終え、産卵を始めた。原産地で高知との県境付近にある鷹ノ巣山(1596メートル)では27日、腹に卵を詰めた雌の成体が、繁殖に適した場所を探して沢に姿を現した。
 博物館によると、毎年この時期、大きな岩の下などで産卵するため、冷たい伏流水の中で活動を始めるという。鷹ノ巣山の標高1100メートル付近の沢では、複数の成体と幼体が、透き通った水の中を気持ち良さそうに泳いでいた。