愛媛県西条市旦之上の庄内小学校の4~6年生10人が26日、日本で最も小さいトンボ「ハッチョウトンボ」が県内で唯一生息している近くの湿地を訪れ、体長約2センチの愛らしい成虫を観察したり、ヤゴの抜け殻を探したりした。
 地元について学ぶ、学校のクラブ活動の一環。
 県レッドデータブックによると、ハッチョウトンボは絶滅危惧1類。体の色は未熟なうちは雄雌とも薄いオレンジ色が、成熟すると雄は全体的に赤くなり、雌は黄色地に黒い筋が入る。以前は今治市や西予市にも生息していたが、開発などで生息地が減少。県は2009年3月、条例でハッチョウトンボを特定希少野生動植物に、西条市旦之上の湿地を保護区に指定し、採集や除草剤散布などを禁じた。