愛媛県今治市で開催中の国際海事展「バリシップ2015」の国際会議が21、22の両日、市内のホテルであり、環境面の国際規制対応や人材確保、情報技術活用など直面する課題をめぐり業界トップが意見交換した。
 造船業界のパネルディスカッションには4社の社長が参加。船舶から排出される窒素酸化物(NOx)について、16年1月起工の新造船から00年比8割低減が求められていることに対し、いずれも技術面で対応が難しいとの認識を示した。
 舶用機器の環境分野への取り組みとして、エンジンへの燃料電池利用も議論。各社はコスト負担は大きいが、中国や韓国の競合他社に打ち勝つため、連携して取り組むべきだとの共通認識を示した。