俳句甲子園をテーマにした小説を出版した小説家森谷明子さん(53)=東京都=が22日、愛媛県松山市役所を訪れ、野志克仁市長に出版を報告した。
 「春や春」(光文社、1728円)は20日に刊行された。主人公の女子高校生が俳句の趣味を理解してくれる友人を得たことをきっかけに、俳句甲子園を目指し俳句同好会の結成を決意。メンバー集めや句作に奔走するなど、友情と成長を描いた青春小説。
 森谷さんは執筆のため東京や松山で大会を観戦し、「緊迫感がすごい。あの場で、高校生があれだけの言葉を発していることに感動した」。また、「頑張っている高校生を書くにあたり、タイトルには明るく上に伸びていく感じがほしかった。彼らは春そのもの」と表題に込めた思いを語った。