彫刻家の岩田健さん(91)=埼玉県川口市=が19日、作品が展示されている愛媛県今治市大三島町宗方の「岩田健 母と子のミュージアム」を訪れ、地元の小学生らと交流した。
 岩田さんは東京美術学校(現・東京芸術大)彫刻科卒業。東京都の公立中学や慶応義塾幼稚舎の教壇に立つ傍ら制作を続け、日本陶彫会の会長も務めた。
 ミュージアムは、岩田さんが建築家伊東豊雄さんの設計で宗方小学校跡地に2011年に建て、作品とともに市に寄贈。半屋外の展示場に母と子をテーマにした彫像43点が並んでいる。
 岩田さんは、公立中時代の教え子22人と約3年ぶりにミュージアムを訪問。大三島、上浦両小学校の児童45人と大三島美術館のボランティアグループら計約80人が出迎えた。