面河渓に魅せられて 亀田日生さん写真集出版
愛媛県展の写真部審査員や県美術会理事などを務めた写真家、亀田日生さん(76)=松山市吉藤4丁目=がこのほど、面河渓(久万高原町)の壮大な自然美を収めた写真集「石鎚・面河渓 真白き渓谷」を出版した。記念の展覧会が12日、松山市宮西1丁目のフジグラン松山で始まった。17日まで。
写真集には亀田さんが2007年から撮りためた計93点を収録。面河渓の迫力ある流れや雪のように白い岩肌を切り取った。動植物を育み、心癒やしてくれる環境を失いたくないという亀田さんの思いを凝縮した一冊に仕上がった。
亀田さんによると、石鎚山の写真集は数多いが、面河渓を中心としたものは少ないという。滝の水しぶきを鮮明に撮るため、逆光を取り入れるなど、美しさが際立つよう工夫を重ねた。「断崖絶壁や氷上での撮影は危険だったが、面河渓の花こう岩は白く格別と感じ通い続けた」と振り返った。