豊かな心、島で育む 小学生41人農業体験
離島での集団生活を通じ、子どもたちの強く豊かな心を育む「なかじま元気村」が9日、愛媛県松山市中島で始まり、市内の小学4~6年生41人が、かんきつ農家での作業体験などで豊かな自然を味わっている。10日まで滞在し、廃油を利用したせっけん作りや釣りなどにも挑戦する。
地元公民館や市などでつくる中島ふるさと生活体験学習事業推進委員会などが、2009年から毎年実施。愛媛大農学部の1、2年生5人もボランティアとして参加した。
神浦集会所であった入村式では、小野小6年の佐伯巴琉君(11)が「青い海、緑あふれる中島で活動できることにわくわくしている。普段できない体験を通じて勉強したり、友達をつくったりしたい」と目標を発表した。児童は5班に分かれ、かんきつを栽培する3農家で伐採した枝を拾い集めるなど農業を体験。作業後は、ご褒美にカラマンダリンをもらいおいしそうに食べていた。