愛媛県四国中央市金田町金川の大西神社の春祭りが4、5の両日あり、江戸時代に始まったとされる伝統の「奉納踊り」を地元の南小学校の児童ら16人が披露した。踊りは途絶えたこともあったが、住民が保存会をつくり継承に取り組んでいる。
 戦国時代に土佐の長宗我部氏らと戦い滅ぼされた地元領主の大西備中守元武と息子の小次郎を、地元の人たちが踊りで慰霊したのが起源とされる。3種類のうち大人が踊る「大踊り」は1960年ごろ途絶えたという。
 4日夜は、踊り手の女子12人と太鼓・歌の男子4人が「小踊り」「笹(ささ)踊り」を披露。みこ姿の踊り手は、扇をゆったり動かしながら舞った。