愛媛県今治市の春祭り獅子舞奉納が3日、市内各地の神社で始まった。県無形民俗文化財の「継ぎ獅子」が披露され、空に向かって高々と連なる獅子が境内を沸かせた。
 同市神宮の野間神社では時折小雨がぱらつく中、5団体が競演。「トン、トトン」と太鼓が響く中、拝殿前の石段踊り場で肩に乗り2人、3人と積み上がる「三継ぎ」「四継ぎ」を繰り広げた。
 獅子頭をかぶった獅子児(ししこ)の子どもが最上段で扇子を手に舞ったり、ポーズを決めたりすると、固唾(かたず)をのんで見守っていた観客から大きな拍手が送られた。
 春祭り獅子舞奉納は24日まで各地で開かれる。