みこし復活、熱気40年分 今治・石清水八幡神社例大祭
愛媛県今治市玉川町八幡の石清水八幡神社の例大祭が26日あり、住民らの力で約40年ぶりにみこし運行が復活した。「そらよーいよい」の掛け声に合わせて担ぎ手が練り歩き、地域が熱気に包まれた。
総代の渡辺勇三さん(59)によると毎年5月10日の例大祭でみこしを運行していたが、徐々に担ぎ手が集まらなくなり、1970年代後半ごろから途絶えていた。
以来、規模を縮小して神社内で祭りを行っていたが、3年前、転機が訪れた。氏子の益田忠史さん(40)らが「おみこしを担ぎたい」と神社に相談。日程を4月の最終日曜に変更し、地域に呼び掛けて人を集めたり、みこしの手入れをしたりして準備を進めてきた。
26日は、そろいの衣装に身を包んだ20~60代の担ぎ手約50人がオリジナルのみこし音頭の歌声と太鼓の音を響かせながら、重さ約300キロのみこしを担いで神社の周り約3キロを巡った。