愛媛県内子町大瀬東の川登地区で26日、第25回筏(いかだ)流しがあり、16隻を連ねた筏が、竜のように小田川を下った。
 戦後間もなくまで木材を筏にして肱川河口まで運んだ様子を、川登自治会の人たちが再現している。計50メートルに及ぶ筏の組み立ては本番前日のみ。部材のスギやヒノキは傷めば交換するが、初回から長持ちしているものもあるという。
 26日午後には自治会筏保存部の8人が、みのとすげがさ姿で約1キロを川下り。見物客がカメラを構える橋をくぐり、岸辺のフジをかすめ、巧みなさおさばきで優雅に蛇行した。