地域資源を発掘し活性化につなげようと、愛媛大農学部の学生が25日、伊方町三崎地域を訪れ、住民らとともに荒れたミカン園の整備などに取り組んだ。1泊2日の社会貢献型旅行「ソーシャルツアー」として、26日まで滞在する。
 愛媛大と町が3月に結んだまちづくりに関する連携協力協定の第1回事業。農学部農山漁村地域マネジメント特別コースの小田清隆准教授と1~3年生14人が参加した。
 ミカン園は明治中期ごろ、地元で「夏柑(なつかん)の父」と呼ばれる宇都宮誠集(のぶちか、1855~1907年)が三崎地域で初めて夏ミカンの栽培を始めた園地。長く放置されて草木がうっそうと生い茂っていたため、住民と学生らが協力して伐採や草刈りに汗を流した。