腸が炎症を起こす原因不明の難病「クローン病」と闘いながら、東日本大震災の被災地で撮影を続ける長野市の造園業新井栄司さん(43)の写真展が21日、愛媛県松山市天山1丁目のイオン松山店3階フードコートで始まった。岩手や宮城など6県の被災状況や復興の歩みを紹介する81点が来場者の感動を呼んでいる。30日まで。
 新井さんは震災発生から半年後の2011年9月、岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」を撮影しようと現地を訪問。そこで被災地の惨状を目の当たりにし「被災地の風景を残したい」と、これまでに15回以上足を運んでいる。写真展は13年から被災地を中心に各地を巡回、15年は四国4県など計7府県で順次開催している。