愛媛県八幡浜市矢野神山の八幡神社(清家貞宏宮司)で19日、春季大祭があり、雅楽に合わせて優雅に踊る舞楽に氏子らが見入った。
 神社によると、神事で舞楽を奉納するのは四国で八幡神社だけで、10年前に清家宮司の長男貞文さん(41)が始めた。
 演目は、将軍がどう猛な形相の面を着けて兵士を鼓舞し、勝利に導いたという中国の故事に由来する「蘭陵王(らんりょうおう)」。19日は華やかな朱色の装束に身を包み、竜をあしらった面を着けた貞文さんが、厳かな音色に合わせて拝殿で力強い舞を披露した。