愛媛県八幡浜市南部の川名津地区で受け継がれる火祭り「柱松」が18日夜、同市川上町川名津の川名津天満神社であった。火の粉を舞い散らすたいまつを、高さ約20メートルのご神木の頂上から落として鎮火し、火災のない一年を願った。
 柱松は江戸時代に川名津地区で起きた大火をきっかけに始まった厄火払いの神事。ご神木となるスギは、厄年を迎えた地元の男性らが朝から近くの山に入って切り出し、境内に立てた。
 日が暮れ、伝統の川名津神楽が境内で始まると、祭りはいよいよ本番。にぎやかに鳴り響く太鼓やかねに合わせて、地元の保存会メンバーらが次々と演目を披露し、詰め掛けた観客を魅了していた。