西予・城川で「八つ鹿踊り」奉納
愛媛県西予市城川町窪野地区の三滝祭りが19日、地元の三滝神社で行われ、国選択無形民俗文化財の「八つ鹿踊り」が奉納された。過疎・高齢化で一時中断していたこともある伝統文化がお披露目され、地元住民や観光客らを沸かせた。
八つ鹿踊りは2005年から活動を休んでいたが、09年に再開。窪野八つ鹿保存会(松田伸会長)が後継者育成を図っており、以降は毎年開催している。
19日はあいにく小雨が降る天気だったが、雄鹿2頭と雌鹿1頭、子鹿5頭が境内に姿を見せると、カメラマンらが一斉にシャッターを切った。男性8人の踊り手は笛の音に合わせ、太鼓を打ち鳴らしながら軽やかに舞い続けた。雄鹿による雌鹿の奪い合いなど全ての踊りが終わると、観客からは大きな拍手が送られていた。