結婚生活半世紀を超えた愛媛県四国中央市金田町金川の元会社員星川要三さん(78)と元教員の睦子さん(77)が、趣味で作ったすき絵、仏画、紙バンド手芸など約100点を並べた二人展を初めて開く。二人は「老後を心豊かに過ごす姿を紹介できれば」と話している。
 現在の金生第一小学校に通っていた二人は、3年生の時に同じクラスになり出会った。川之江高卒業後、要三さんは家業の紙関連会社に入り、睦子さんは九州の短大に。睦子さんが地元に戻り旧新宮村の小学校に赴任中も友達づきあいを続け、要三さん26歳、睦子さん25歳の時に結婚した。二十数年前に横浜に移り住んだ。
 創作を始めたのはそれぞれが退職し、12年前にふるさとに戻ってから。睦子さんは「自分は取り組むのが早く、何でもやってみたい性分。要三さんは一回決めたら頑固な努力家」と分析。要三さん本人は「仕事に生きてきて無趣味だった」と少々押され気味だ。
 展示は四国中央市川之江町の紙のまち資料館で、19日から6月7日まで。月曜は休館。