特殊詐欺被害を食い止めようと松山南署と松山南地区防犯協会は14日、愛媛県砥部町総津の町広田老人憩いの家で、還付金詐欺を再現した寸劇などを披露し、地元の高齢者約50人に注意を呼び掛けた。
 寸劇は、役場の職員を名乗る犯人が、電話で還付金を持ち掛け、信じた女性が指示通り現金自動預払機(ATM)を操作して現金をだまし取られる筋書き。「ATM」を自作し、操作している場面をリアルに再現しており、犯人の手口を知った住民からは「巧妙だ」と驚きの声が出た。
 防犯協会の担当者が最新の特殊詐欺の手口や被害状況などを紹介する防犯講座も行われ、実際に不審電話を受けた参加者の相談に乗った。