最新の知識や技術をサイバー犯罪の捜査に生かそうと、愛媛県警は10日、県ネットワーク防犯連絡協議会長の田崎三郎愛媛大名誉教授(81)に、初の「県警サイバー犯罪対策テクニカルアドバイザー」を委嘱した。任期は来年3月末までで、警察官への講演や助言を行う。
パソコン(PC)遠隔操作による誤認逮捕事件を受け、全国の警察は民間や研究者が持つ情報通信の知見の活用に取り組んでいる。10日に県警本部であった委嘱式で、伊藤昇一本部長は「県警だけでは急速に進化する情報通信技術に対応できない状況にある。連携を密にし、積極的な助言や指導をしてほしい」と述べ、委嘱状を手渡した。