県内有数の米どころ宇和盆地で、再利用する稲わらを積み上げた「わらぐろ」を取り上げた写真展が8日、愛媛県西予市宇和町西山田の水田であった。秋から春先にかけた季節や時間帯などで異なるイメージを見せる風物詩を、地域住民らがゆっくりと見て回った。
 近くの山田薬師花祭りに合わせて、宇和わらぐろの会が毎年開いており、12回目。今年も上甲清会長(78)が手掛けた2基のわらぐろなどに、県内を中心に寄せられた34点を飾った。
 作品は雪化粧やライトアップ、朝霧とのコラボなど力作ぞろい。昭和30年代に撮られたという1畳ほどの大きなものもあり、わらぐろが至る所で作られていた時代をしのばせていた。