豊かな自然に囲まれた愛媛県砥部町高市にある町山村留学センターで7日、2015年度の入所式があった。前年度より5人多い、小学2~6年の男の子11人と女の子2人の計13人が、親元を離れ県内唯一の寄宿制山村留学施設で新生活をスタートさせた。高齢化が進み空き家が増える山あいの地域に、子どもたちの元気な声が響く。
 1992年度に始まった留学制度は24年目を迎え、これまでに約400人を送り出した。センターで児童は掃除や洗濯、食事の配膳を自分でするなど1年間共同生活しながら、隣接する高市小学校へ通う。沢登りやタケノコ掘りなど多くの自然体験をし、秋祭りや田植えなど地域行事にも積極的に参加する。
 「今日出会った友達と早く仲良くなり、掃除や洗濯もみんなと協力して頑張りたい」。式では、児童を代表して松山市出身の小学6年、黒田栄樹君(11)と黒星開登君(11)が両親やセンター関係者を前に力強く宣言。一人一人が「友達をたくさんつくりたい」「身の回りのことをしっかり頑張りたい」などと目標を発表した。