第28回きのこ料理コンクール全国大会(日本特用林産振興会主催)で、愛媛県大洲市大洲の主婦上野マリエさん(68)が考案した「じゃこきのこ」がこのほど、最優秀の林野庁長官賞に輝いた。キノコの形をした「じゃこてん」の中にシイタケが入るという、海山の幸を生かしたアイデア。調理の手軽さも手伝い、審査員の心をつかんだ。
 じゃこきのこは、大洲産の干しシイタケを、タマネギ、ニンジンと一緒にみじん切りにし、すり身に混ぜる。干しシイタケの粉末で味を付け、キノコにかたどれば約3分揚げるだけ。計40分で数人分ができる。
 上野さんは、低迷する林業の振興へ2014年に発足した大洲市女性林業研究グループの会長。特産シイタケを広くPRするため、東京でも人気が高いと聞く「じゃこてん」との共演を着想した。
 形が普通のままでは見た目が「じゃこてん」そのものになるため、キノコ形にしたのがポイント。すり身を球状にし、上部をきゅっとつまめば、どんどん「キノコ」が出来上がる。