アシアナ航空(ソウル市)の松山―韓国・ソウル線が就航20周年を迎え、愛媛県の松山空港で3日、記念式典があった。就航以来、延べ約63万人(2月末現在)が利用し、人的・経済的に幅広く愛媛と韓国の懸け橋役を果たしてきた。
 松山空港初の定期国際線として1995年4月に開設。搭乗率65~70%が採算ラインとされる中、2000年の74.8%を最高におおむね60%台をキープ。就航以来、週往復3便の運航(現在火・金・日曜)を維持し、地方の国際航空線としてまずまずの軌道に乗せていた。
 しかし12年8月に韓国前大統領の島根県・竹島訪問で日韓関係が悪化したことなどを機に、松山発の利用者が大きく減少。13年度には47.2%と急落し、14年度(2月までの累計)も48.8%と厳しい状況が続いている。利用者の利便性向上を目指して、現在ダイヤの午後5時半発、同7時着の就航ダイヤの前倒しも検討していくという。
 3日の式典では、アシアナ社の柳光烈日本地域本部長が「20周年は新しい目標に向かうスタート地点。これからも愛媛と韓国を結ぶ懸け橋として、活発な相互交流と両国の発展のために努力していく」と述べた。