台湾の高級スーパー社長 愛南のマグロ養殖視察
台湾の台中地域で高級スーパー「裕毛屋」を経営する裕源(神奈川県厚木市)の謝明達社長が2日、取引先開拓などのため愛媛県愛南町や宇和島市を訪問。農水産物生産現場を視察した。
裕毛屋は、2012年からえひめ愛フード推進機構(会長・中村時広知事)がかんきつを出荷している有力輸出先。取引品目の拡大を目指し、県が謝社長に来県を要請した。
視察先の一つ、愛南町久良のクロマグロ養殖会社キョクヨーマリン愛媛(林泰史社長)では、出荷用クロマグロや産卵用の親魚のいけすを見学。担当者に肉質の特徴や大きさなどを熱心に尋ねていた。
視察後、謝社長はクロマグロは台湾でも人気が高く、販売戦略上重要な商品の一つとし、「愛媛の海域は(同じ養殖マグロ産地の)九州と比べ水温が低く、より天然魚に近い引き締まった身になると聞いた。味に期待ができ、安定的な商品調達に向け努力したい」と述べた。